秋きぬと

小雨降る中を、散歩しました。
散歩は私の大事な日課です。

田圃のあぜ道をゆっくり歩きながら
生きていることの不思議を思いました。

稲穂が、たわわに実って首を垂れています。
ふっと、私はこの謙虚な一本の草に生かされてきたのだ
と気が付きました。

この病気を宣告されて、
それから、思いもかけない自分に出会って
混沌とした時に翻弄されてきたように思っていましたが

その私も今日を生きています。
この一本の草によって、生かされています。

たんぼの間を通り
畑の前を通りました。

夏を精一杯に生きた野菜達が最後の、
実りを実っていました。

米や野菜達が私に、生きよ、と言ったような気がしました。
認知症と言う「病」と共に私を生ききって、と
ささやいたような声を聞きました。

目にはさやかに みえねども
        風の音にぞ おどろかれぬる

引用:あやちゃん
『ブログ もの忘れネットカフェ2号店』
2007.09.03

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