認知症と合併しやすい身体の症状

転倒や骨折

■転倒しやすい条件

認知症になると、転倒しやすくなる傾向があります。
また、転びそうになった時に、とっさにバランスをとったり
手をついたりして「うまく転ぶ」ことが難しくなります。

  • レビー小体型認知症

    歩き方が小きざみになる、スムーズに足が出ない
    などの錐体外路症状によって
    転倒しやすくなります。
    ときには、何もなくても、
    床につまづいてしまうこともあります。

    錐体外路症状は、体の動きが遅くなるため、
    転びそうなときに、とっさに手が出にくくなります。
    頭や顔から倒れてしまうこともあり
    大きなけがの原因となることがあります。

    意識の清明さが変動するため
    もうろうとしている時は、
    それだけで転びやすくなってしまいます。

  • 血管性認知症

    脳卒中の後、手足が麻痺したり、
    動かしにくくなってしまった場合には、
    歩くときのバランスを崩しやすくなります。
    ときには錐体外路症状が出る場合もあり
    転倒しやすくなります。

  • 加齢と目の疾患

    白内障や緑内障などは
    加齢とともに、かかる人が多くなります。

    白内障や緑内障は、視力が低下したり、
    視野が狭くなることがあります。
    このような時には、障害物に足をひっかけたり
    急に視野にとびこんできたものや、その動きに驚いて
    転倒しやすくなります。

  • 薬の影響

    睡眠薬や、気持ちを穏やかにする作用のある薬は、
    効きすぎてしまうと意識がもうろうとしたり
    副作用で錐体外路症状が出ることもあります。

    風邪薬やアレルギーの薬、
    ある種の胃薬(H2ブロッカーと呼ばれる薬剤)でも
    意識がもうろうとすることがあります。

    錐体外路症状を改善するための
    抗パーキンソン病薬とよばれる一連の薬も
    種類によっては、意識がもうろうとすることがあります。

■転倒の影響

転倒は、深刻な骨折やけがの原因になりがちです。
寝たきりになってしまう大きな原因にもなっています。

骨折やけがは、痛みによる苦痛だけでなく
気分や体調にも影響します。
憂うつになったり、イライラしたり、
眠れなくなったり、食欲がなくなったり、
体を動かせなくなったり、動きたくなくなります。

すぐに治れば、気分や体調も回復していきますが
加齢とともに骨折やけがは治りにくくなります。
その結果、
便秘脱水症、低栄養、意欲の低下、筋力の低下、
意識がもうろうとする、など
身体的にも精神的にも
悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

認知症と合併しやすい身体の症状(総論) 食べることに関する不具合 誤嚥性肺炎
便秘 脱水症 転倒や骨折

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