認知症と合併しやすい身体の症状

脱水症

人の体の半分以上は水分です。
体に必要な水分量が足りなくなって
体に異常がおこる状態のことを脱水症といいます。

■脱水症になりやすい条件

    1.加齢

    加齢により、一般には次のような体の変化が起きて
    体の中の水分バランスが悪くなる傾向があります。
    ・体の中の水分貯蔵場所が減る
     筋肉の細胞は、水分を貯めることができます。
     脂肪の細胞は、水分を貯めにくい性質があります。
     加齢とともに、筋肉が減り、脂肪が増えることで
     体の中の水分貯蔵量が減ってしまいます。

    ・尿を作り排泄する腎臓の機能が低下する
     老廃物をろ過したり、
     尿を濃縮する機能が低下するため、
     尿として排泄される水分量が多くなります

    ・「喉が渇いた」と感じる機能が低下する
     また、夜間トイレに行くのがつらいと、
     つい、水分を控えてしまうといったような
     心理的なことも影響します。

    2.体調

    嘔吐、下痢、発熱、糖尿病、感染症、
    利尿薬の使用などによって
    脱水症になりやすくなります。

    3.認知症の影響

    認知症による影響も、脱水症になりやすくなる一因です。

    食べることに関する不具合
     特に、嚥下の機能が低下すると
     水分を摂りにくくなります。

    自律神経の機能低下
     適切に汗をかけなくなり、
     体温の調整が苦手になってしまいます。

    このほか

    ・部屋の温度を適切に保てなくなってしまう
     暑い日でも冷房をつけずに過ごしてしまう、など

    ・季節感が分からなくなってしまう
     初夏でもこたつや床暖房をつけてしまう
     暑い日でも真冬と同じように重ね着をしてしまう、など

    といったことがあります。

■脱水症の影響

体の水分量が足りなくなると、
汗をかいて体温調整できなくなるので
熱がこもってしまいます。

だるくなったり、ぼーっとしてしまったり
意識が清明ではなくなって
つじつまの合わないことを言ったりすることもあります。

消化された食べ物の水分が
腸内で余計に吸い取られ、便秘の誘因ともなります。

認知症と合併しやすい身体の症状(総論) 食べることに関する不具合 誤嚥性肺炎
便秘 脱水症 転倒や骨折

あなたが閲覧したページですあなたが閲覧したページです

Copyright © 2001, Eisai Co., Ltd. All rights reserved.