認知症と合併しやすい身体の症状

便秘

■排便までの過程

食べ物が胃に入ると、それが刺激となり、
大腸がくねくねと動きながら食べ物が移動します。
この、大腸の動きを
蠕動運動(ぜんどううんどう)といいます。

消化された食べ物は、大腸の中で水分を吸収され
便を形作りながら、大腸の終点である直腸にたどり着きます。
ある程度便がたまると便意をもよおします。
便意を感じると、トイレへ行って、いきみ、排便します。

■便秘のいろいろ

便秘になるということは、
排便までの過程のどこかに問題が起きています。
便秘の原因によって、次のように分類できます。

  • 器質性便秘

    便の通過に時間がかかると
    その間に水分が余分に吸収されてしまいます。
    そのため、便が硬くなり便秘がおこります。
    たとえば
    ・大腸に腫瘍がある
    ・腸の手術をした後、その部分が固くなる
    などの原因が挙げられます。

  • 機能性便秘

    自律神経の機能が低下して胃腸の動きが鈍くなり、
    便秘がおこります。
    たとえば、糖尿病やパーキンソン病などが
    原因となることがあります。

  • 弛緩(しかん)性便秘

    腸に便がたまりやすくなって便秘がおこります。
    たとえば、寝たきり、運動不足、食事摂取量が少ない、
    などが原因となることがあります。

  • 直腸性便秘

    下剤などを飲み続けて直腸の感覚が鈍くなり、
    便意をもよおしづらくなって便秘がおこります。

  • 痙攣(けいれん)性便秘

    腸がけいれんを起こし
    便が通過しづらくなって便秘がおこります。

  • 薬剤性便秘

    腸の動きを遅くする薬を飲んでいるために
    便秘がおこります。

■便秘の影響

排便時にいきむことで、痔になることがあります。
いきむと、血圧が一時的に急激に上がり、
脳出血の危険が高くなります。

誰でも、何日も便秘になると、
下腹部が張ったり重たくなったりして
心身ともに不快です。
食欲がなくなったり、お腹が痛むこともあります。

認知症のせいで
便秘の状態を説明できないと
ずっと不快感が続いてしまいます。
大きな声やイライラした様子などでしか
便秘の不快感を表現できないかもしれません。

便秘ひとつで、体も気分も不快感がつのり
とても苦しくつらい状況に
なってしまうことがあります。

認知症と合併しやすい身体の症状(総論) 食べることに関する不具合 誤嚥性肺炎
便秘 脱水症 転倒や骨折

あなたが閲覧したページですあなたが閲覧したページです

Copyright © 2001, Eisai Co., Ltd. All rights reserved.