脳の変化と症状

失認

目や耳、皮膚感覚、鼻、舌などの
「感じる」ために必要な体の器官を感覚器といいます。
感覚器に異常がないのに、目や耳などの五感を通じて、
まわりの状況を把握する機能が低下することを
失認(しつにん)といいます。

たとえば、何かを見たとします。
目で見たものの形、色、位置、動きなどが
脳の中に情報として入ります。
同時に、音を聞いたり、匂いを感じたりもします。
脳の中でそういった情報が整理され、
いま何が起きているかを把握します。
すると、目の前の状況は
「毎日遊びに来る近所の子ども」が
「今も門扉を開けて庭に入ってきたところ」で
「この家で飼っている犬をかまっている」
ということを認識するのです。

情報を整理して把握する過程で
どこかが損なわれてしまうのが失認です。
そうすると、状況を間違って認識してしまいます。
たとえば、先ほどと同じ状況を見ても
「誰か知らない子どもが来た」と捉えたり
「顔なじみの子どもが、庭に入り込んでいる」と捉えたり
「犬をいじめている」と捉えたりしてしまいます。

視力は今まで通りなのに、
目で見た情報を立体として把握することが
難しくなることもあります。
そのせいで、手は器用に動くのに
得意だった日曜大工が苦手になってしまう、
ということもあります。

脳の変化と症状(総論) 記憶力の低下 注意力の低下
失語 失行 失認
遂行機能の低下 見当識の低下 意欲の低下(アパシー)
幻覚 錐体外路症状 自律神経の機能低下
意識の清明さが変動する  社会的判断力の低下  

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