佐藤雅彦さん
2014年9月20日

待ちあわせの駅にやってきた雅彦さん。

「あれ?今日はイヤホンしてるんですか?」

「時々は、移動中音楽聴くこともありますよ」
12:45の待ちあわせから目的地まで
インターネット環境のある自宅で
経路を調べて
携帯のメモ機能に記録しておきます。

ひとりで移動する時には、
電車を降りる時刻にアラームをセットしておきます。
「いま、どの辺だろう?」と常に確認するのは
非常に緊張し、疲れてしまうからです。

「新しい車両についている電光掲示板は
行き先や
駅に着いた時に駅名が表示されて
とても助かるんだよね」

「どこ行きの電車に乗ったのか分からなくなったり
ホームの駅名が見えなかったりすると、不安になるからね。
そういう、ちょっとしたことで、電車移動が楽になるんだよね」

話しているうちに、電車は目的地に到着しました。
案内表示をみながら改札口へと向かいます。

「分からない時や、
行き過ぎてしまった時だけ
声をかけてほしい」

「慣れない場所や、体調によっては
同行する人に先を歩いてもらうんです」

その日の調子によって、スイスイ行ける時もあれば
案内表示を見過ごしてしまうこともあるそうです。

この駅には、
行き先の異なる電車がとまるので
帰りに乗る電車をチェック

ひとつのホームから、複数の行き先の電車が出ていると
「この電車で良かったのか?」と不安になるそうです。

出迎えてくれた知人と無事合流。
さて、まいりますか。

「以前は東洋一のアーケードだったんですよ」と案内される商店街。
「それじゃ、写真撮らなくては」
雅彦さんにとって写真は、趣味でもあり記録でもあります。
相棒のipadで気軽にパシャリ。

こうした日々の記録の写真は、平均すると1日数枚、
年間にして1000枚以上になります。
出会った人と一緒に見たり
後でアルバムのように見返したりするのが
雅彦さん流の楽しみ方なのです。

わたしの暮らし 認知症と、よりよく生きるわたしの暮らし 認知症と、よりよく生きる

佐藤雅彦さん
(さとう まさひこ)

1954年岐阜県生まれ。
「認知症になると不便なことは増えるが不幸ではない」ことを広く多くの人に伝えたい。

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