佐藤雅彦さん
2014年9月9日

「こんにちは」
雅彦さんを訪ねると、タブレット端末を片手に
「お待ちしてましたよ」と笑顔で迎えてくれました。

今、予定を確認していたところです。

雅彦さんはIT機器が好きで
携帯、パソコンはもちろん、タブレット端末を日常的に使っています。
認知症と診断されたのは、今から9年前。
当時はまだ売っていなかったタブレット端末ですが
「これは使いやすそう!」と昨年購入し、今では大事な相棒となりました。

スケジュール管理は
web上のカレンダーを使っています。
友人やヘルパーさんの訪問予定のほか
外出の予定や待ち合わせ場所を
記録しています。

以前は、自分のパソコンの中でスケジュール管理していた佐藤さん。
使い慣れたやり方をやめて、
web上のカレンダーに変えたわけは・・・?

「ここのところ、入力間違いが怖いと感じるようになって・・・
実際に間違えることは、ほとんどないんだけど
間違えたらどうしよう?という不安が、負担だったんですね」

「web上のカレンダーなら、他の人と共有できると知って
信頼できる人と共有することにしたんです」

受診や友人との待ち合わせなど
個人的なことは自分で入力します。
講演の依頼などは、窓口となる人に
一括管理を託すようにしました。

講演や取材依頼のメールは、必ず窓口となった人にCCを入れます。
そうすることで、情報を共有でき
窓口となった人は、決まったことをカレンダーに入力できます。

「今までは、カレンダーに入力してあっても、
それを入力した記憶がないので
本当に、その通りのスケジュールなのか不安になった」
不確かな感じが、常につきまとう。
今日のこと、今後のことが確実でない感覚は、何とも言いがたい負担だそうです。

他人からみれば小さなことでも
不安が不安を呼び、パニックになってしまう。
そうならないために
信頼できる人に任せることで
今は気が楽になりました。

わたしの暮らし 認知症と、よりよく生きるわたしの暮らし 認知症と、よりよく生きる

佐藤雅彦さん
(さとう まさひこ)

1954年岐阜県生まれ。
「認知症になると不便なことは増えるが不幸ではない」ことを広く多くの人に伝えたい。

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