石川 恵子さん
2014年8月19日(1)

恵子さんが暮らすマンション駐車場に
1台の車が止まりました。
運転席には洋美さん、助手席には明美さん。
ふたりとも、恵子さんが認知症と診断されてからできた友達です。

「この前、恵子さんの職場に行ったら
元気そうに働いてて、手を振ってくれたけど
仕事だけじゃなくて・・・
車で出かけたり、美味しいもの食べたりする時間も、つくれたらと思って」
そんな洋美さんと明美さんが企画した、女子会ドライブのスタートです。

普段と違う予定があると、緊張してしまう恵子さん。
「昨日の夜は、あんまし眠れなかった・・・」
「母が泊りに来てくれて、出かける用意を手伝ってくれてね。
本当にありがたいと思うよ」
「早く支度しなさいって、ちょっと口うるさいけどね」

「滝を見に来たのに、焼きそばのいい匂いがする〜」
「ソフトクリーム売ってる〜」「わさび味だって!」「向こうの店の方が美味しいよ」
道中、にぎやかに話がはずみます。

恵子さんは言います。
「こういうのもなんだけど、引きこもってた頃が懐かしい・・・」
以前の職場でうまくいかなくなり
ふだんの暮らしの中でも、つまずくことが増えた頃
外へ出るのが怖くなって、家にこもってビールばかり飲んでいたそうです。

「今でも、いいことばかりじゃないよ。
だけど、理解してくれる人たちがいて、こういう今の私がいてね」

だから、認知症になっても
私みたいに過ごしてる人がいるってこと
たくさんの人に知ってほしいと思う。

わたしの暮らし 認知症と、よりよく生きるわたしの暮らし 認知症と、よりよく生きる

石川恵子さん
(いしかわ けいこ)

1963年静岡県生まれ。
悔しいこともあるけど「前向き!」を合言葉に、みんなで楽しむ時間をたくさんつくりたい。

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