ライオンのように

私はよく これといった理由もないのに
ひどく気がふさいだり、イライラしたりするが、
どうやら気持ちの底に、
いつも思い出せないというイライラと、
大事なことを忘れるのではないか
という不安があるのが最大の原因のようだ。

それで檻の中のライオンのようにうろうろ歩き回り、
とにかくじっとしていられなくなる。
特に夜になるとそうだ。

そんな時、猫がそばにやって来て、
やはり不安そうな顔をするので、ひざにのせてやる。
すると、その身体のぬくもりと
ごろごろとのどを鳴らす音に、
私の気持ちが安らいでいく。

引用:クリスティーン・ブライデン著
馬籠久美子・桧垣陽子訳
『私は私になっていく』クリエイツかもがわ
p.146、2004

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