パチンと音がして

目の前に、大きな手がありました。
私は、独り言を言っていたらしい。

同じ事ばかり繰り返していたからね。
それは、分かったよ、おしまいだよ。

夫が、今度は私の両手を取って同じように、
パチンとならしました。
私も何となく、その事はおしまいね、と思ったのですが
何のことだか忘れていました。

何がおしまいなの、と聞くと、
サッチャンが来るってことさ、
君はサッチャンが帰ってくるって
ずっと言い続けていたんだよ。

サッチャンは、私の上の息子です。
今年、もう30歳
サッチャンと言うのは止めてと言うのですが
いつも、ついサッチャンと呼んでしまいます。

今は、独立して遠くにいます。
時々は帰ってきます。
でも、何だか、毎日帰ってくるような気がするのです。
夕方になると、もう帰ってくるかな、と
思ってしまうのです。

何時までも、ちいさなサッチャン。
そんな風に思ってしまうのです。

引用:あやちゃん
『ブログ もの忘れネットカフェ2号店』
2007.02.23

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