真夏の幽霊

昨日、定期検診に行ってきました。

何時もは2番の診察室ですが、
今日は1番の診察室でした。

この1番の診察室は、
私が最初の時に入ったものですから……
あまりいい印象ではありません。

「100−7……」という言葉が
部屋の壁に張り付いているようで
気分が沈んでいくのです。

その部屋で、
先生は私の顔よりも、
笙子さんの顔を見て質問しました。
今の状態を笙子さんがどう感じているかを
探るためでしょう。

でも、私が患者で、
私の思っていることを話そう……と
思っていた矢先に、
先生の目は私を見ていませんでした。

笙子さんとのやり取り……が続いていくうちに……
私の存在感がうすらいで
私は、まるで……真夏の幽霊……のように思えてきました。

引用:水木理
『ブログ 認知症一期一会』
2006.08.19

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