薬より貴重

何かひとつの仕事に集中すると、
どんな時でも、
完璧な そう状態になることがある。

そうなるともう何を言われようが、
なだめすかされようが、
やめることはできない。
そしてヘトヘトに疲れてしまうのだが、
その私は、他の人が私を安心させるために、
別のことに気をそらせようとしてくれていることに
まったく気づかない。

そんな時ポールは、
ただただ黙って私の仕事を手伝ってくれる。
そうすると、私はこれでちゃんと片づく、と思って、
なんとなく安心するのだ。
私の主治医にその話をすると、こう言った。
「ポールは薬より貴重だね」

引用:クリスティーン・ブライデン著
馬籠久美子・桧垣陽子訳
『私は私になっていく』クリエイツかもがわ
p.147、2004

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