言葉が多すぎる

あまりゆっくり読んでいると
その前に起きたことを忘れてしまうので、
なんとかストーリーにつなげるためには
速く読む必要がある。
ひとまとまりにして
意味のあるものとして把握するには
言葉が多すぎると感じてしまう。
(中略)
私の脳はまるでざるだ。
網目から事実がサラサラとこぼれ落ちていく。
私はせっかちで急いでいる人のように、大急ぎで読む。
読んだことが
ざるの目からみな落ちていかないうちに読み進む。
これは疲れる読み方だ。

認知症(原文では「痴呆症」)の友人たちが、
(本を読まない理由として)メガネを忘れてしまったとか、
もう読書に興味が持てなくなってしまったとか言う気持ちが
よく分かる。

引用:クリスティーン・ブライデン著
馬籠久美子・桧垣陽子訳
『私は私になっていく』クリエイツかもがわ
p.156、2004

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