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疾患に関連した図書

このページは監修者による本の紹介を掲載しています。

■若年期認知症・本人の思いとは何かー松本照道・恭子夫妻の場合

編集:社団法人呆け老人をかかえる家族の会編
発行:クリエイツかもがわ
発売:かもがわ出版
価格:定価 1,890円(税込)

オーストラリアのクリスティーン・ブライデンさんに続いて、日本でも認知症の人が語り始めています。そのことの意味は誠に大きなものがあります。
しかし、2005年6月家族の会の25周年記念講演会で、認知症のご本人である松本照道さんは、登壇しながらついに話すことが出来ませんでした。
その事態を受けて企画、出版されたのがこの本です。
「彼はなぜ語れなかったのでしょうか」
そこには語って貰うという企画をし、場を設定する人間が考えるべきたくさんのそして大きな問題が横たわっています。
「彼は何を語りたかったのでしょうか」
松本さん自身と奥さんの恭子さんとの対談で、その思いを掘り下げて行きます。
認知症について考えることは、人について、人が生きることについて、深く深く考えることに他ならない、という思いを強くする本です。
真の意味で、認知症新時代の夜明けを告げた本と言っていいでしょう。

(推薦者:田部井 康夫)

■痴呆を生きるということ

著者:小澤 勲
出版:岩波書店(岩波新書)
価格:定価(本体740円+税)

痴呆を病む人たちはどのような世界を生きているのだろうか。彼らは何を見、何を思い、どう感じ、どのような不自由のなかで生きているのだろうか。この問題を患者の心の中に分け入って理解しようと試みた画期的かつ感動的な名著である。著者の小澤先生はかつて、“痴呆老人からみた世界”(岩崎学術出版社)という精神病理学の専門書においてこの問題を扱われたが、一般向けにこのような視点で書かれた本はこれまで殆どなかった。教科書的な症状記述を超えた鋭い臨床的洞察に、教えられることは誠に大きい。そして、痴呆という事態を、本人のみならず、周りの人、社会全体が生老病死という意のままにならぬ自然現象として受容できるようになれば、周辺症状も治まり、患者達は生き生きと暮らせるようになるはずであるという指摘は、ぼけても安心して暮らせる社会の建設という、今後わが国が向かうべき方向を示している。カバー書きには“瀬戸内寂聴氏絶賛”“痴呆への恐怖からの救いの福音書”とあった。痴呆患者に接するすべての人の必読書である。

(推薦者:宇高 不可思)

■アルツハイマーを知るために

著者:佐藤 早苗
出版:新潮社
価格:定価(本体1,300円+税)

アルツハイマー病患者さんへの適切な対応には、病気に関する正しい知識・情報が必要です。もしかして・・・と思いながらも受診の機会を逃してしまうケースも少なくありません。本書では、実父をアルツハイマー病で亡くした筆者の体験と徹底した取材により「早期発見・早期受診」の大切さ、診察、治療法、介護について症状の経過ごとにわかりやすく解説されています。アルツハイマー病について、もう少し詳しく知りたいという方に最適です。

(推薦者:本間 昭)

■痴呆予防のすすめ方 ファシリテートの理論・技法とその事例

監修:矢冨 直美
編集:杉山 美香
出版:真興交易(株)医書出版部
価格:定価(本体2,800円+税)

痴呆予防への関心が高まっていますが、今だ明確な答えはありません。しかしながら、発症のリスク要因に関する研究が進歩し、遺伝的な要因以外にも、ライフスタイルなどの環境要因とアルツハイマー型痴呆の発症との関連が明らかにされつつあります。この本では、痴呆の発症を少しでも遅らせるためのプログラムを進めるためのファシリテーターに必要な基礎知識・理論・手法が、実例紹介を入れてわかりやすくまとめられています。 痴呆予防活動に興味をお持ちの方にお薦めしたい一冊です。

(推薦者:本間 昭)

■痴呆症のすべて

編集:平井 俊策
出版:永井書店
価格:定価(本体7,500円+税)

痴ほう症に適切に対応するためには、痴ほう症についての知識が欠かせません。どこが歳によるもの忘れと違うのか、どのような日常生活上の変化があり、どのように進んでいくのか、原因には何があるのか、心理的特長は、などです。本書では医学的な解説を含めて簡単過ぎないでわかりやすく解説されています。知識が一通り網羅されていますので、このホームページをご覧になり、もう少し詳しく知りたいと思う方には最適でしょう。

(推薦者:本間 昭)

■鏡の中の老人 ―痴呆の世界を生きる

著者:竹中 星郎
出版:株式会社ワールドプランニング
価格:定価(本体1,554円+税)

痴ほう症の症状や行動は理解しずらいとよく言われます。そのため、介護をする側の都合で問題行動などと呼ばれたりします。本書ではなぜこういう呼び方が間違っているのかということから始まり、痴ほう症の患者さんの視線や立場で症状が説明されています。具体的な症状や行動が何故起きてくるのかは一人一人違いますが、共通する理由がわかれば、どのように理解して対応することがいいのかがわかります。

(推薦者:本間 昭)

痴ほうについての知識の多くは観察者の側からのものであり、痴ほう老人がどのような世界を生きているか、患者の視点から考えることへの取り組みは少ない。本書はこのような視点から書かれた貴重な本である。痴ほうに対しては、とかく否定的に考えられがちであるが、本書は痴ほうに対する誤解や偏見を解き放ち、痴ほう患者の奇妙な症状や問題行動に対しても理解を深めるのに役立つと思われる。”痴ほう患者について大切なのは訓練をすることではなく、”今”を豊かにすることである”との指摘は傾聴に値する。

(推薦者:宇高 不可思)

■ボケを防ぐ本

共編:井原 康夫、植木 彰
出版:マキノ出版
価格:定価(本体1,300円+税)

アルツハイマー病の危険因子と、その因子を避ける方法を中心に、一般向けに解説。
とくに食事内容についての著者らの研究結果を紹介し、魚中心の食事をすすめている。”医食同元”という言葉のとおり、原因療法が知られていない現在でも希望が持てる、注目すべき内容である。

(推薦者:宇高 不可思)

■痴呆症のすべてに答える

監訳:朝田 隆
出版:医学書院
価格:定価(本体2,500円+税)

原題は、“Alzheimer's at your fingertips”で国際アルツハイマー病協会の議長の老年精神科医ノリ・グラハム、イギリス・アルツハイマー病協会事務局長のヘリー・ケイトンらが書いています。QアンドAの形式をとり、アルツハイマー病の医学、介護、社会サービスなどについて介護家族を念頭においた質問と答えです。日本の読者の念頭においた朝田医師の的確な監修と訳文で読みやすい。

(推薦者:三宅 貴夫)
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