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介護体験談ぽーれぽーれ(2005年11月)より
301号(8月号)、302号(9月号)「介護体験『若年性アルツハイマーの夫を介護して(上、下)』」を読んで京都府 Kさん
「ぽーれぽーれ」8月、9月号で釘宮さんの介護体験を読ませていただきました。 私は現在要介護5でアルツハイマー病の60歳の夫を在宅介護して8年になります。あまりにも次々と悩まされる問題に、忘れかけていた最初の頃を思い出しました。 主人が行方不明になり一晩帰って来なかった時、娘は「口から心臓が飛び出しそう」といい、息子は深夜までバイクで父親を捜しまわりました。25時間後、隣の滋賀県の今津署より保護していると電話が入り、迎えに行きました。玄関を入ってすぐの長イスに座って待っていた主人は、私の顔を見るなり歩み寄ってきました。その時の気持ちは釘宮さんと同じです。早くに言葉を忘れていた主人から「どうして」と聞き出すことはできませんでした。警察ではズボンのポケット内に連絡先が書いてあったので分かったとのことでした。家を飛び出してから、ただひたすら歩き続けたのでしょう、顔も首も手も真っ赤に日焼けし、靴下が泥だらけになっていました。どんなに不安で何を思って歩いていたのかと思うと、一生懸命歩いて汚れた靴下の泥は洗い流すことができずにそのまま大事にしまってあります。 釘宮さんが思われたように二度とこんな思いはさせまい、そしてしたくないと思ったものです。いつまでも、ご主人さんが奥さんの声を忘れずに奥さんとの会話の一時を楽しみに過ごされますことをお祈りいたします。
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