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介護体験談

ぽーれぽーれ(2005年11月)より

至福の介護〜自らも認知症と診断された男性からの手紙

千葉県 Kさん

 家内は、10年前からアルツハイマーによる認知症を発症しました。アリセプトを服用した結果、進行が遅くなった効果がありましたが、それでも次第に進んでいきました。

 平成12年9月に下肢の付け根を骨折しましたが、手術で治すことはできませんでした。

 私は家内の介護の他に、食事、洗濯などの家事一切をやっておりました。現在、家内は79歳、私は80歳になります。

 平成12年4月、自宅での介護が限界に近かったので特養の申し込みをし、翌年の6月に、家内は抵抗もなくスムーズに入所しました。

 私は5、6年前から物忘れがひどく方向が分からなくなるほどの症状が出るようになりました。診断の結果は老人性認知症とのことで、アリセプトを服用しております。その後、平成15年に腰椎を骨折してほとんど歩けなくなりました。2年あまりたって今は、医療とリハビリに励んだ結果、何とか歩行ができるようになりました。

 家内が特養に入所してからは、月に1週間ほど自宅外泊をして私が世話をしておりました。しかし腰の骨を折ってからは、私が介護保険で月に1泊2日を3回、ショートステイに行くようになりました。今の家内の日常は、ベッドで休んでいるか、お茶や食事の前後に車椅子で移動してもらい、ロビーで過ごしております。

 ショートステイに行ってみて、今までの面会で2、3時間会うのとでは見守るだけですが密度が違います。特に夜の状況がわかるのです。今まで経験と情報から、認知症の人は相手の感情には特に敏感でプライドも高いこと、また普通の人にはわけのわからないことであっても、その人なりに理由があることがよくわかりました。また、対応する人にストレスがある時には落ち着かなくなります。

 このようなことを踏まえてショートステイでは常に笑顔で接し、まず全身のマッサージをして体を揉んだりするようにします。この間、絶えず話をするようにしております。また時々所内を散歩します。

 子どもたちが巣立ってからは、勤めていた時も退職してからも、家に帰ってからは一緒に生活していてもさしたる問題はありませんでした。いわば家庭内別居のようなものです。現在は違います。家内は私の手の中にあるようなものです。1泊2日のショートステイでは、彼女はよく反応してくれます。なお、表情もよくて、他の利用者や職員の人にも可愛がってもらっています。このようなことで私は、ショートステイをとても楽しみにしております。

 私はショートステイが終わると、次が待ち遠しいようになりました。また将来にも、とても良いと思います。まさに至福の介護です。このように介護できたことは、介護保険のサービスを利用したことと、いろいろな情報のおかげと感謝しております。

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