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介護体験談

呆け老人をかかえる家族の会 兵庫県支部版
兵庫県支部だより(2004年5月25日120号)より

施設とのかかわりの中で・・・

神戸市 Y

ずっと緊張し続けることは・・・

 私は在宅で母の介護をしていますが、いくら注意しても、ふと目を外したり、ちょっと気をゆるした隙に、転んだり、出て行ってしまったり・・・。

 そのあとはいつも、あれだけ気をつけていたのに・・・と悔やみつつも、1日の大半を気をつけていたのに、ほんのちょっとしたすきに・・・と母に対して少々恨みがましい気持ちにもなってしまいます。

 何事もなく過ごせるのが一番ですが、毎日の生活の中でずっと緊張しつづけることはストレスも大きく、長く介護を続けていくことは出来ません。

 そんな中でデイサービス、ショートステイを利用出来るということは、体も気持ちもいかにリフレッシュさせてもらえることでしょうか。施設への不安を抱えつつ利用するということは出来ませんから、施設とどういう関係を作っていけるのかが大事なことだと思っています。

言葉で大変さが半減

 母が施設を利用するようになってもう9年にもなりますが、その中で施設の職員さんの思いやりに何度も救われました。

 デイサービスの職員さんは迎えに来てくださる時、久しぶりのときや、病気などで長くお会いしなかったときなど、母を本当に懐かしそうに抱きしめてくれます。それに加え私に「Yさん、あなたは大丈夫ですか、お疲れでしょう?」と言葉をかけてくださると、「あぁ、家族の大変さもわかってくれるんだ・・・」と疲れが取れていくような気がします。また母は排泄の時、私一人では対処が大変なのですが、施設の方は「ご家庭では大変でしょうから、なるべく施設で出るようにしてくださいね」と言ってくださいます。たとえ施設で出なくても、その言葉で大変さが半減するのです。それはマニュアルによるものではなく「ご家族は大変だろうな、ちょっとでもその大変さを担えれば・・・」といった気持ちが、その言葉によって伝わってくるからです。施設の方々、多くの支えをいつも本当にありがとうございます!

歩み寄れる関係で・・・

 施設によって違いがあると言われてしまえばそれまでですが、母のお世話になっている三施設とも、形は違っても家庭では出来ないことを引き受け、介護者の心を理解しようとしてくれます。

 私は介護をしはじめた頃、母を支えているのは私だ、という思いでおりましたが、目に見えないところで有形無形の多くの支えを頂いているからこそ、介護を続けることが出来るのだと昨今つくづく思います。

 家庭でしか出来ないことはいっぱいありますが、施設でしか出来ないこともたくさんあると思います。介護を続ける中では予測の出来ないいろいろなことが起こりますが、分かりあえる仲間や、人々や施設との出会いに支えられていることで、どんなにか大変さが軽減されることでしょうか。

 施設とはいつも信頼の上に立ち、話し合い、考えあい、思いに違いがあれば歩み寄れる努力のしあえる関係でありたいと思っていますし、それの出来る施設が大半ではないかと思っています。

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