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介護体験談呆け老人をかかえる家族の会 埼玉県支部版
ふれあい(2003年4月25日 93号)より 病院で娘の結納を無事終えました埼玉県 T
夫は若年性アルツハイマー病で入院して7か月になります。ついに介護度が3から5に進みました。進行していく病気だから仕方がないと分かってはいても、行き着くところまでいってしまったという虚しい気持ちでいました。 そのようなときに去る2月8日に娘の結納を入院中の病院で行うことになりました。病院の来客用の部屋をお借りして、先方の両親を会津から迎えました。夫の姿を初めて見られた両親は、驚きで準備した昼食も箸がつかないようでした。私は、その場をどう取り持てばよいものか、顔がひきつっていたそうです。そのうち雰囲気になじんだ夫は、自分は共稼ぎだったので家事の協力は当然だと思ってやってきた、と顔をあげて話し始めました。得意の料理は肉じゃがだと、彼のほうへ視線を合わせて味つけの仕方を教えていました。 途中で私と一緒にトイレに立ったとき、「みゆき(仮名)はよかった、よい青年に巡り合えて」としきりに言っていたので、その場がどんな場所かわかっていたようです。 病棟からは何回か様子を見に来られたり、事務の方々は心温まる接待をしてくださったりしました。夫は3時間近くそこに座っていて、帰られる両親と玄関で握手をして別れました。 調子が悪いと会話ができないこともあるので、当日は顔合わせだけでも、と先方に伝えてあったのですが、話しができたので、お母さんが感激しとても喜んでくださいました。 次は5月の結婚式を控えていますが、参加は不可能とか駄目とか結論を出さないで、なんとか娘の花嫁姿を見せてあげられるように、夫の可能性を信じて参列する方向で準備を考えようと思っています。
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