介護体験談
「老人をかかえて」長野県支部版
「家族の会長野県だより」(2001年8月22日 100号)より
「お母さんありがとう」
横山 ちえ子
私の大事なお母さん。
今ではすっかり背中も丸くなり、やせ細り骨と皮ばかりになってしまいましたね。
そして、喋る事も、おしゃれをする事も、生きていく事もすべて忘れてしまいましたね。
昔のように大きな声でお喋りして下さい。
大きな声で笑って下さい。
大きな声で歌って下さい。
そして私の名前を呼んで下さい。
母の背中で聞いた子守歌を今では私が歌ってあげましょう。
「聞こえますか?お母さん。」ずっとずっと元気で頑張りましょうね。
このつらさを乗り越えるときっときっと素晴らしい春が来ますよ。
青空も太陽も見えますよ。
お母さん、私はいつもお母さんの事を思っています。
「思いっきり甘えていいですよ。お母さん。」
頬と頬を寄せると、恥ずかしそうに笑ってくれますね。
足の裏をコチョコチョすると、くすぐったがりますね。
散歩する時つないだ手の力は強く痛いですよ。
ヨチヨチ歩きでも、まだまだ歩けますよ。
まだまだ大丈夫。元気ですよ。
永遠の別れはまだまだ来ませんよ。
ずっとずっと元気で、頑張りましょうね。
私の想いが届きますか?お母さん。
母がアルツハイマー痴呆になって9年が経ちました。詭妄、妄想、不潔行為、徘徊、すべて喜怒哀楽の9年間でした。
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