物盗られ妄想
財布や通帳が盗まれたという(物盗られ妄想)
認知症の方が「財布がなくなった」「通帳が盗まれた」と騒ぎ出したとき、たいてい最初に疑われるのは、身近な妻か息子の嫁の場合が多いようです。
毎日朝から晩まで介護に忙殺されている介護者にとっては身に覚えのないことを疑われては身もフタもありません。
しかし、こういう場合、興奮していい返すのは禁物です。自分の気持ちを落ち着かせて、なくしてしまった認知症の方自身がいちばん困っているのだということを理解してあげることが大切です。そして、「一緒に探しましょう」などといって行動を起こしましょう。
財布などをしまい忘れて介護者を疑う場合
↓ 基本的対応は
- 自分が疑われたとしても、「自分は盗っていない」などといい返したりして、興奮してはいけません。
- 自分の気持ちを落ち着かせて、なくした本人が困っているのだと受け止めましょう。
↓ 具体的対応は
- 探してもないことがわかっているものや、毎回時間をかけることがたいへんな場合は、別の代替品を用意しておき、渡して納得させましょう。
↓ 繰り返される場合は
- 財布などは最低限の小銭を認知症の方が保持し、あとは家族などに預けておきましょう。
- 入れる場所を決めておきましょう。
- よく隠す場所の見当をつけておきましょう。
いわないで
- 「冗談じゃないわ。私が盗るわけないでしょ」
- 「どこかにしまい忘れたんじゃないの?」
- 「ちゃんと探したの?」
- 「自分で隠したんじゃないの」
「家族支援のための痴呆老人介護マニュアル」
著 鎌田ケイ子ら、保健同人社、1998年より引用
「チャートで展開する痴呆ケアマニュアル」
著 鎌田ケイ子、高齢者ケア出版、2000年より引用 |
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