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周辺症状(必ずみられるとは限らない症状)

◆周辺症状には、どんなものがあるの?

認知症の症状は中心となる症状(必ずみられる症状)と、それに伴って起こる周辺症状(必ずみられるとは限らない症状)に分けられます。中心となる症状とは「記憶障害」や「判断力の低下」などで、必ずみられる症状です。周辺症状は人によって差があり、怒りっぽくなったり、不安になったり、異常な行動がみられたりすることがあります。

認知症の周辺症状(それぞれの症状の説明にリンクしています) 妄想 幻覚 不安 依存 徘徊 攻撃的行動 睡眠障害 介護への抵抗 異食・過食 抑うつ状態

■妄想

しまい忘れたり、置き忘れたりした財布や通帳を誰かが盗んだ、自分に嫌がらせをするために隠したという「もの盗られ妄想」の形をとることが多い。このような妄想は、最も身近な家族が対象になることが多い。この他に「嫁がごはんに毒を入れている」という被害妄想や、「主人の所に女が来ている」といった嫉妬妄想などということもあります。

■幻覚

認知症では幻聴よりも幻視が多い。「ほら、そこに子供たちが来ているじゃないか。」「今、男の人たちが何人か入ってきたのよ」などといったことがしばしば見られることもあります。

■不安

自分がアルツハイマー型認知症であるという完全な病識を持つことはありませんが、今までできたことができなくなります。今までよりもの忘れがひどくなってきているという病感があることは珍しくなく、不安や焦燥などの症状が出現します。また、不安や焦燥に対して防衛的な反応として妄想がみられることもあります。

■依存

不安や焦燥のために、逆に依存的な傾向が強まることがあります。一時間でも一人になると落ち着かなくなり、常に家族の後ろをついて回るといった行動があらわれることがあります。

■徘徊

認知症の初期には、新たに通い始めた所への道順を覚えられない程度ですが、認知症の進行に伴い、自分の家への道など熟知しているはずの場所で迷い、行方不明になったりします。重症になると、全く無目的であったり、常同的な歩行としか思えない徘徊が多くなります。アルツハイマー型認知症に多く、脳血管性認知症では多くはありません。

■攻撃的行動

特に、行動を注意・制止する時や、着衣や入浴の介助の際に十分に本人に説明をしなかったりするとおきやすい。型にはめようとすることで不満が爆発するということが少なくない。また、幻覚や妄想から二次的に生じる場合もあります。

■睡眠障害

認知症の進行とともに、夜間の不眠、日中のうたた寝が増加する傾向にあります。

■介護への抵抗

認知症の方の多くは入浴を嫌がることが多いようです。「明日はいる」「風邪をひいている」などと口実をつけ、介護に抵抗したり、衣服の着脱が苦手であること、浴室の床でころぶかもしれないことなど、運動機能や条件反射が鈍くなっているための不安、水への潜在的な恐怖感などから生じると考えられます。

■異食・過食

食事をしても「お腹がすいた」と訴える過食がみられたり、食べられないものを口に入れる、異食がみられることがあります。口に入れるのは、ティッシュペーパー、石けん、アイスノンの中身までさまざまです。

■抑うつ状態

意欲の低下(何もしたくなくなる)や、思考の障害(思考が遅くなる)といった、うつ病と似た症状があらわれることがあります。うつ病では、「気分や感情の障害(悲しさや寂しさ、自責感といったもの)を訴えることがあるが、認知症では抑うつ状態が同時にみられなければあまり訴えられません。

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